「おい、フェイルを見てないか、ああそうかおまえしらないか、ああ気にすんな、あいつは俺以外が探すとマジで逃げるからな」
訓練が終わり昼過ぎの午後一人の兵士がグラノーラ宮殿を駆け回り人探しをしていた、相手はこの宮殿で逃げるのが得意なフェイル・イルタログナードという男だ、彼は光琳という大きな力を使う事が出来て口には出さないものの契約という鎖に縛られている、
「はぁー次は風呂場かバルコニーか、いい加減にしないとおまえのうざったい三つ編み切るぞ
」彼はキース・フェルトンフェイルのお目付け役でもあり相棒でもある


「息子と遊んでやらないのか?」

「あの子は頭が良いから大丈夫だよ」

「あのなあ…」

「あの子も私と同じ死をいつか迎えるのだろうね、大きな力を背負い一生鎖に縛られながら生きていくのだろうね、ここはいい風が吹く、ここに私の墓を作ってくれないかい」


「おまえより俺の方が先にいっちまうよ、何たっておまえのお目付け役だからな」
彼は軽く笑ったが否定しなかった

「フェイルには子を持つ親の気持ちがわからないと言ったねちょうどいい君にお願いしたい事があるんだよ」

「子守はしないぞ」

「息子は大丈夫だよ、君にお願いしたいのは別の子なんだ」

「君の殺す子供だよ、名前は確か・・・・・」